先日の選挙、東京都のある区議選で聴力に障害をもつ女性がトップ当選されました。「筆談ホスステス」という本も出版されているホステスの経験もある方で、当時私も著書を買って読みました。本の内容は忘れましたが、所々で「相田みつを」さんみたいな言葉を残す本だったような気がします。
私が好んでみる携帯の投稿サイトで、彼女の話題がのぼりました。ランキング形式で「いいね」が一番ついた第1の投稿はザックリ言ってこうでした。
「あなた一人のために(議会を運営するために)新たなシステム、音声ソフト、手話等々を導入するため余分なお金、税金が投入される。なぜあなたは立候補したのか?」
と・・・。
過去に水商売、ホステスをしていたとか、山本○○さんのように知名度さえあればいいのか?という批判には私は触れません。
どうなんでしょうか?私も病気をしていなかったら「余分な税金使いやがって」の側の人間だったような気がします・・。正直なところ健常者だったら使われなかったであろう「税金」となるわけです・・。
身障者の更なる社会進出を考えれば、当然投入されるべきであろう税金です。あっていいと感じます。
でも、あなたが立候補し当選したがために係るお金「税金」なんですよ・・もわかる気がします。
どっちが正しいか?正しいくないのか?は、正直今の私には明確な答えがわかりません。見いだせません。
でも、私もとある病気(精神疾患)を負った身としても、この話題からも私のような人間にとって生きづらい世の中と言うのは間違いないようです・・。
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現在、職場のカウンセリングを定期的に受けております。私は、「カウンセリングは絶対に必要」と言ってきました。発病から挫折を繰り返す中、もしその最中に誰かと対話をし話を聞いてもらう「カウンセリング」という場があれば随分と病気と向き合う姿勢がかわったと思います。(療養時間も短く済んだ事でしょう・・)
残念な事ですが職場の後輩も療養のため休職中です。後輩も職場のカウンセリングを受けているようです。そこで私はこうカウンセラーに質問しました。これは、二度目、三度目になります。
「後輩はどうですか?どんな感じですか?」
答えはいつもこうです。
半分笑って
「人のことはいいから自分の事を心配しなさい」
と・・。
期待はしていなかったけど同じ答えでした・・。
ものはいいようなんです。嘘でもいいから「うん。元気そうだったかなぁ。」の後に言葉を選んで「まずは自分の事からね」を私に伝えればいいんです。私だってようやく他人の気遣い、ましてや同じ病気の人間を気遣えるようになったのですから・・。
「人のことはいいから自分の事を心配しなさい」なんてそんなことわかってますって・・。
これからもいろいろと教わる事があると思いますが、なんていうかノウハウとしとか知識を得るために関わっていこうかとは思います。
人としては、
「一線」
を置いていこうかと想いますね・・。
だって後輩を心配したい「人」でありたいから・・。
昔のバンドです。映像としては見たことはありませんでした・・。曲だけ聞いていてアルバムを一枚聞いただけだったと思います。
「BODY / I Love You 」
皆さん、南海キャンディーズという漫才コンビをご存知でしょうか?(最近は、二人の漫才をほとんど見たことはありませんが・。)山里亮太(山ちゃん)と山崎静代(しずちゃん)の男女のお笑いコンビです。山ちゃんは、主にワイドショーにMCとかをしています。相方のしずちゃんは、ボクサーとか映画に出演したりして今ではしずちゃんの方が活躍をしているかもしれません・・。かたや山ちゃんは、お世辞にもいい男ではなく世間からは「気持ち悪い」と言われどっちかと言うとそちらで売っている感を否めない感じです。
そんな二人の事がある新聞のコラムに載っていました。コンビを組む前にこの「しずちゃん」を巡って10人くらいで彼女の争奪戦になったそうで、この「山ちゃん」が彼女を射止めたそうです。
私個人の感想ですが、この山ちゃんのトークでの切り替えしは「天下一品」だと思います。ダウンタウンの松ちゃんやビートたけしさんに匹敵するくらい面白いと思っています。
そんな山ちゃんですが、しずちゃんが一人だけ人気が出てきたことが面白くなく周りに彼女の悪口を言うようになったそうです。しずちゃんは、しずちゃんで昔から相方「山ちゃん」のことを事あるごとに「気持ち悪い」といつもぼろくそに言っていました。私は「本音だろうなぁ・・」といつもそう思って聞いていました・・。
そんな山ちゃんがある日、先輩芸人に胸ぐらをつかまれ、しずちゃんの悪口を言っている事に対して、しずちゃんはこう言っていると伝えたそうです。
「今こうして自分があるのは、山ちゃんのおかげです。だから彼には感謝している」
と・・。
いつもいつも「気持ち悪い」と言い続けていた彼女は、彼に対して感謝の心も持っていたのですね・・。
感謝・・いい言葉だと想います。
ただ彼女が、感謝と気持ち悪いの想いのどちらが強いかはわかりませが・・・。
先日、ミュージシャンのつんくさんが喉の手術から「声帯」を摘出したと報道されていました。ミュージシャンでありボーカルである彼にとっての苦悩と葛藤を簡単に語る気は、私にはさらさらありません。それは彼にしかわからないであろう事ですから・・。そんな彼が次の言葉を映像としての言葉にしました。
「こんな私だから出来る事。こんな私にしか出来ない事。そんな事を考えながら生きていこうと思います。」
療養中、私の仕事は牛乳パックをリサイクル用にはさみで切る事でした・・。40も過ぎた大の男でしたが、まずはそこからはじめました・・。それすらもろくに出来なかったものです・・。でもそれがこんな私にしか出来ないことだった事かもしれません。
でもそこから私は始めました・・。
今は、いろんな 悲しみ 挫折 苦しみ 恐怖 そんないろんなものを体験して
感謝とか幸せとかいろんな心を豊かにしてくれる事を感じれられるようになりました・・。
だから、いつか誰かにこの体験を通しての「何か」を伝えられればと常に想って感じています。それが、
「こんな私だから出来る事。」
なんでしょう。
今、彼の言葉を聞いてワクワクしています。
いつかきっと私にだって、病気を通してからの体験が世の中に役に立つことが出来る、みなさんに「恩返しする事できる」
はずだ心を奮い立たせています。
病気をしたからこそ出来る事が必ずあるはずですから・・。
とあるプロ野球選手のお話になります。「好き嫌いの球団」があろうかと思いますがちょっとそういうのを横において読んでいただければと思います。
中日・吉見一起投手(30)が1日の巨人戦で6回2安打無失点の好投。2013年4月23日の阪神戦以来、708日ぶりの復活白星を挙げた。「ホント我慢して良かったと思ってます」と笑顔を見せた右腕。その復活のキーワードは「感謝」と「楽しむ」だ。
吉見はチームで一、二を争うほどの読書家。特に啓発本を数多く読みあさっている。その中で「感謝」という言葉が今さらながら自身に、しっくりきたという。「たくさんの本を読んでいる中で、共通のワードとして、いつも出てくるのが『感謝』という言葉なんです。若いころから感謝することは大事だと教えられてきましたが、ケガをしてから特に本当にそうだなと思うようになった」
支えられてきた人に感謝することはもちろん、野球ができることにも感謝。するとマウンドでの心の持ちようも変わった。「以前は『勝ちたい』『勝ちたい』ばかりだった。投げることが正直、憂鬱なときもあった。でも今は全然違います」。そして、自然と投球を「楽しむ」ことにつながったそうだ。
「勝ち負けはコントロールできない。今はマウンドで楽しもうと思っています。前は(ピンチなどで)『ヤバイ、ヤバイ』と思ったこともありましたけど、今はほとんどない。気持ちが違います。この1年間で、そこが一番成長したところだと思います」
精密機械並みの抜群の制球力に加え、“心の制球力”も手に入れた吉見。復活どころか、さらなる進化を見せるシーズンになるかもしれない。
いろんな挫折があってこそ改めて身に染みて感じうる事ができた
「感謝」
の心・・・。
そこから得た人生を
「楽しむ」
という心の持ち方・・。
人生には、傷ついたからこそ得れるものもあるみたいです・・。