うつ  一歩進んで二歩さがる。それでも進んでる!

『まれ「徹」の気持ち・・』

 NHK朝のテレビ小説「まれ」からのお話になります。見ていない方もお付き合いください。主人公の「まれ」は20代前半の女の子で、パテシエを目指していましたが、今は分け合って旦那の漆職人の女将に奮闘しています。その「まれ」のお父さん役の「徹」は、あの大泉洋さんが演じています。大泉さんらしい役どころで、とにかく家族をそっちのけで「一攫千金」を夢見ては、家にも何年も帰らなかったりがしばしばでした。やがて、ある事業が当たり一時期はよかったのですが、結局自己破産をしてしまいます。そして、お父さんは故郷の地で家族共々楽しく再出発という雰囲気でドラマは続いていました。

 そこに自己破産をしてしまった会社の従業員が訪ねてきてきました、最初は楽しく食事をしていたのですが、やがで地域や家族に嫌がらせをするようになりました。従業員だった彼は、お父さんの「徹」にこう言います。

 「あなただけなぜ幸せにしているのか?。私は、職を失い再就職先もなく妻と子供に愛想をつかれ家を出ていかれた。なぜあなただけ幸せなのか?」

 と・・。徹は、
             「すまなかった・・。知らなかった・・。私は、どうなってもいい。家族にだけは手をださないでくれ・・」

と、土下座をして懇願します。

そして、徹は家族の元から姿を消します・・。家族を守るための従業員との取引だっだのか今はわかりません・・。

 従業員の気持ちも本当によくわかります。私だって同じ立場なら同じ行動とったかもしれません。そして、徹の気持ちも痛いほどよくわかります。散々迷惑をかけてしまった人達がいて

                「はたして自分だけ幸せ(家族との幸せ)になっていいものなんだろうか・・」

と・・。

 そして、自責の念からか徹は、自分の幸せ(家族)を捨ててだまって家を後にしました・・。

 私も、療養中は職場にそして家族にこれでもかってくらいに迷惑をかけました。

 時々、想うことがあります。職場での他愛もない何気ない会話の中で笑っていても

                         「俺って笑っていていい人間のかな・・」
って・・。

 うつ病で職場を休んで迷惑をかけて、他人から見たらどうしようもない人間なんだっていう思いは消えませんからね・・。だから時々そう思い出してしまうことがあるのです。

 だから、徹気持ちが切ないほどよくわかります。

病気をしたから「徹」の気持ちがよくわかるのだと想います・・。

いいことなのか?悪いことなのか?は別にして・・・。

でもそんな徹の気持ちがわかる「人」で私はありたいです。


 

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『世の中捨てたもんじゃない』

 先日の特急列車に乗った時のお話です。私は、ドアの近くに座っていました。乗ってからしばらくたってからの駅でふと外を見ると満面の笑みで中に手を振っている女性がいました。私の近くに小学生の4、5年生?くらいの男の子が一人いました。手を振っていたのはきっとお母さんだったのでしょうね・・。

                               「夏休みの大冒険」

ってとこかなと私は思いました。私にもそんな経験がありましたから・・。やがて彼は、私の近くの視界に入る席に座りました。 いい人ぶりたい私は、もし彼が何かのピンチになったら少しだけ手助けしてやろうと思い時々彼を見ていました。時間にたつにつれそれは小学生です。隣の席に誰も座っていないことをいいことに横になったりと暇を持て余すようになりました。しまいには、背もたれの方を向いて正座の様な形でダンゴ虫のように屈曲をして眠り始めました。

                     「何をどうしたらそんな形で眠りにつくのか?」

 と、私は彼をなかば観察のように見ていました・・。

ふと気づくと彼の降車駅らしく彼はドアを通り過ぎてデッキに立ちました。そこでとある男性と話をし始めました。この男性、そうですね年のころは40代でしょうか?彼のすぐ後ろに座っていた方でした。すると小学生の彼は、戻ってきて自分の席を見渡しまたデッキへと戻っていきました。

                          「僕、忘れ物はないか?」

 きっとその男性は彼にそう言ったんでしょうね。この男性もお母さんの手を振る姿をみていたのでしょう・・。

 最後に安心して彼の旅を見届けたいと思った私は、ホームに降りた彼を見続けました。

                     「はたして迎えに来るのは、御爺ちゃんかな?御婆ちゃんかな?」

満面の笑みで彼を迎えていたのは、お母さんと同じくらいの女性でした。お姉さんか?妹さんか?

いずれにしろ私は、安心して旅を続ることができました・・・。